喫煙初心者あたふた日記①
これは全然ハードボイルドでもかっこよくもない、一人の喫煙者のしょぼい闘いの記録であるーーーー。
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この嫌煙ブームのご時世に、誰に強制されたわけでもないのに、喫煙を始めた。
これといったきっかけは特にないのだが、強いて言えば展示の制作が滞っていて憂さ晴らししたかったのと、好きなシンガーソングライターの中村さんそがマルボロ・アイスブラストを愛煙していて、どんなものか気になっていたのもあり、まあ気に入らなかったらやめればいいや、くらいの軽い気持ちで吸ってみることにした。
また以前たばこを吸う人のイラストを描いた時に、たばこの太さや長さ、煙の形がよく分からなかったので、絵を描く時の資料にもなるかな、という目論見もあった。あとなんか、かっこいいし(浅っ)。
とにかくまあ、理由はいろいろあるけど、総合的に、なんとなくということだ。
バイト帰り、博多駅のコンビニで、晩ご飯のついでにたばこを買おうとする、が…早速壁が立ちはだかる。買い方が分からない…!
レジの店員さんの背後に壁一面ずらっと、種々雑多なたばこたちが並んではいるのだが、感染症対策のビニールのパーテーションのせいで、全然どれが何だか見えない。これは初心者殺しだ。
買いたい銘柄は決まっていたが、「銘柄でなく番号で言わないと店員さんが困る」と、どこかで聞いたことがある…。どうしようか、としばらくレジ前をうろちょろした末(すごく不審だったと思う)、とうとう腹を括り、「マルボロ・アイスブラストってありますか…」と店員さんに尋ねた…心の中でめっちゃ謝りながら。
すると、コンビニ店員歴の長い人だったのか、喫煙者だったのか、スッと持ってきてくれた。なーんだ、とホッとするのも束の間、「1?8?」と聞かれる。えっ、あっ、ニコチンとかタールの値…かな…?一瞬パニックになるが、初心者は軽い方がいいだろうと直感で判断し、「1で」と答えた。
そんなこんなでなんとか買えたが、たばこ一箱買うのに、なんだかどっと、疲れた…。
(喫煙初心者のあたふたはまだまだ続く!)
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